祭 神:彦五瀬命 説 明:彦五瀬命は、神武天皇の兄君で、大和平定の途中、戦傷され、 この竈山に葬られたといわれています。 さて、この彦五瀬命と神武天皇の両親は、鵜葺草葺不合命 (うがやふきあえずのみこと)と、玉依姫命なのですが、この 鵜葺草葺不合命は、穂穂手見命(山幸彦)と、玉依姫命の姉 である豊玉姫の御子です。豊玉姫が鰐である自分の正体を夫 に見られたことを恥じて、海に帰ってしまった後、子供の鵜 葺草葺不合命を育てたのが、叔母の玉依姫です。 つまり、叔母であり、乳母である人と結婚したんです。叔母 はいいとしても、乳母と結婚って・・・。自分のオシメを替 えてくれた人と結婚するのって、なんか抵抗ないんでしょう か??絶対、かかぁ天下だわぁ、と想像しちゃいますね。 だって、「あんたのうんち、洗ったのは、私よ!」って言わ れたら「ごめ〜ん」って言うしかありませんもん。 そして生まれたのが、五瀬命・稲氷命・御毛沼命・若御毛命 (後の神武天皇)なんです。 ここでも、末っ子ちゃんが天皇になってますね。 そう、儒教精神が入ってくるまでは、日本は、末子相続だっ たんだそうです。その方が一人の天皇の御世が長く続くとい うことで、合理的ですね。 住 所:和歌山市和田 電話番号: ひとこと:この竈山神社の摂社として、静火神社があります。 木の国に、「火を鎮める」神社があるっていうのは、とても 納得がいきますね。 ただ、竈山神社から、10分ほどのところであると聞いて行 ったんですが、んも〜、すごい山ん中。同じ10分でも、平 地10分と、山道10分では話が違うってもんです。 とは言え平地7分・山道3分ってところなんで、山登ったの は大した距離じゃないんでしょうね。地元の人にとっては。 あんなに、細くて険しい道でもねっ。 さて、彦五瀬命は、神話で見る限り、穏やかな人格のようで す。 「瀬」という字は、神の稲の意味なんだそうで、「いつせ」は、 「厳稲(いつしね)」ではないかと、古事記伝には書かれてい るようです。 日本では、稲の神様がとても多いですね。