祭 神:饒速日命 天照地照彦火明命 櫛玉命 高皇産靈尊 説 明:天照地照彦火明櫛玉饒速日命という祭神のお名前を、3つの パーツに別けて、お祀りされているようです。 この地は、物部氏の勢力圏であったので、その祖先神である、 饒速日命を祀ったのだそうです。 高皇産靈尊は萬治三年合祀されたのだそうです。 住 所:大阪府南河内郡河南町神山595 電話番号: ひとこと:階段を登りつめたところ、かなり高所にある神社です。 千早川の側にある神社ですから、水に流されないように、と いうことで、こんなに高いところに捧げ祀られたんでしょう。 千早川は、石川に流れ込む川なのですが、石川は、古くから、 文化の発展した地域だったんです。 その証拠に、物部氏と反目しあっていたはずの、蘇我氏の本 拠地も、石川沿いなのです。 蘇我氏の祖先は、武内宿禰。その息子が、石川宿禰。名前を 見ればわかる通り、石川付近を本拠地としていたようです。 そんなことを考えると、古代のこの地域は、かなり、ややこ しい勢力図であったでしょうね。 物部氏からも皇后は出ていますし、蘇我氏からも皇后が出て います。 ・・・かなり長い間、よきライバルであったことが伺えます。 でも、結局どちらとも、朝廷の敵として滅ぼされちゃうんで すけどね。 さて、この神社の名前で気になるのは、「鴨」の文字。 「高鴨神社」「鴨都波神社」など、鴨氏系の神社には、「鴨」 の文字が付いています。(「下鴨神社」「上賀茂神社」なん てのもありますが、この「鴨氏(賀茂氏)」は、別系統の、 賀茂氏なんだそうです。) この神社と鴨氏の関係は? そして、鴨氏と、物部氏の関係は? 同系統とする説もありますし、少し流れが違うとする説も、 あります。もちろん、確言はできませんが、近しい筋では、 あったようです。 太古、日本人の祖先は、何人から始まったのでしょう? 何部族から始まって、そこにまた何部族かが、加わって、反 目したり、同盟を結んだり。 枝分かれしたり、くっついたり。 どんな構図になっていたんでしょうね。 少なくとも、この神社ができた当時(式内社だけれど、創建 の時期はわかりません)、物部氏と鴨氏は、仲良かったので しょう。