祭 神:姫路長壁大神 播磨富姫神 説 明:写真間違ってるよ〜〜。これ、姫路城じゃないんですか? そう思ったあなた!あなたはするどい!でも、詰めが甘い! 姫路城の天守には、「長壁神社」があるんですよ〜。 ご存知でしたか? 祭神は、共に、姫山の氏神様です。 姫路長壁大神は、延喜式には、「姫路刑部大神」と見えます。 寛延元年(1748年)に、姫路城主・松平明矩が「長壁大神」 と改めたのだそうです。 「姫路城天守」・「おさかべ」で、ピンときたあなた!あなたは 妖怪マニアですね? 私もはっきりとは覚えていません。 が、子供の頃に読んだ「妖怪図鑑」に姫路城天守閣に住む、 「刑部姫」の話を読んだことがあります。 城主しか見ることができず、また一年に一度しか姿を現さない。 城と命運を共にし、この姫が消えると城は滅びるといわれてい るため、城主は大事に祀っているという、若いとも老婆である とも言われる姫妖怪です。正体は、古狐であるとも。 住 所:兵庫県姫路市本町68番地 電話番号:0792−85−1146 ひとこと:この姫が姿を消すと、城が滅びる・・・。 この姫路城は、焼失を免れ、当時の姿のまま残っている日本の 12のお城(天守)のうちの一つです。刑部姫は、まだいらっ しゃるのですね。 泉鏡花の「天守物語」では、凄い程の美貌を誇る富姫(天守夫 人)として登場しますが、生首をぺろぺろ食べちゃうからなぁ 〜あ。やっぱり妖怪として描かれていると言えるでしょう。 首を食べられずに、無事に帰れて、よかった、よかった。 さて、このお城には、もう一つ目玉があります。 人呼んで「お菊井」。そう、播州皿屋敷のモデルとなった、菊 が投げ入れられた井戸です。 このお城のパンフレットによると、こんなお話です。 「室町時代の城主小寺則職の執権に青山鉄山というものがおった。 ひそかに主家横領の陰謀をめぐらしていたが、忠臣衣笠靱負元 信の知るところとなり、元信は愛人お菊を青山家の女中に住み 込ませて謀叛をさぐらせた。お菊の活躍で、城主則職毒殺の計 画は阻止できたが、クーデターは成功し、鉄山が一時城主とな った。 お菊は、依然として青山家に残り、諜報を続けていたが、感づ かれてしまった。 そこで、鉄山は、お菊に思いを寄せていた町坪弾四郎と謀り、 郎党を招いた宴会で、家宝の「毒消しの皿」十枚のうち一枚を 隠し、これをお菊の責任として、責め殺し、井戸に投げ込んだ。 それから毎夜、皿を数えるお菊の哀しい声が聞こえたという」 番町皿屋敷とは、すこ〜〜し、違いますね。 全国に皿屋敷は、3つほどあるんだそうですよ。 さて、姫路城は、別名、白鷺城。鷺が飛び立つような姿をして いるので、こう呼ぶのだそうです。