祭 神:宇麻志麻治命(可美真手命・味間見命) 味饒田命 伊邪那岐命 菊理姫命 大己貴命 玉姫命 建筒草命 建稲種命 建多乎利命 大荒田命 尾綱根命 説 明:案内板を引用します。 「創立年月日は不詳なれど、第六十代醍醐天皇御代(901~930)にまとめられた延喜式神名帳に、 尾張の国春日部郡、味鋺神社と記載されている古社である。物部氏の祖となる宇麻志麻治命は、 我が味饒田命と共に、物部一族を率いて皇城の守護にあたり、大政に参与する。 その子孫が、美濃・尾張・三河地方に発展し、ことに尾張地方の勢力は大きく、一族の遺跡と 称されるものも少なくない。 春日井市味美にある二子山古墳、古来この山上に物部天神があり可美真手命を祀っていた。 現在は山上に白山神社が物部天神を合祀して建てられている。白山神社は、現楠味鋺五丁目に あった白山藪古墳より遷座されたと伝えられている。 この白山藪古墳より、刀剣・鉾・武器類が出土している(現在京都博物館に保管)。 この一帯は味鋺の原で、俗に百塚といわれた程多くの古墳があった。このことから物部氏族の 蟠踞してていた遺跡であると考えられる。 物部氏族が祖先を祀り、平和と繁栄を祈った物部天神、味鋺神社は、おそらく尾張に於ける、 物部氏最初の氏神であったであろう。 味鋺の流鏑馬は寛治七(1093)年京都で競馬の神事が催されたのが始めである。神前より南堤 防までの馬場を数回、馬に乗って、矢を天に向けて射る。此の矢を拾えば疫病をしないと、見 物の人々が競って矢を拾う勇壮な神事であった。 最初は、豊作の年に限り行われていたが、非常に経費がかかるので、大豊作でないと行われな くなり、第二次世界大戦がはじまると、中止の状態となり今日に至る。 現在の社伝は平成四年に改築され、現在に至る」 住 所:愛知県名古屋市北区楠味鋺2‐736 電話番号: ひとこと:白山とのかかわりがちょっと気になります。 なにせ、この付近には「白山」と名の付けられた史跡が多いんですよ。 白山平って山もありますし。 これが加賀の、泰澄によって開かれた白山信仰と関係があるのかどうかと言われたら、多分あ るんでしょうね。 とすると、尾張氏、物部氏、そして白山信仰がどうかかわっていたのか、非常に興味深いです。 でも、なんにもわかんない(^^ゞ 取材の前乗りで、名古屋で半日の自由時間があったんです。 当然水族館に向かったんですが、なんと休館日じゃないですか!!! ……というわけで、味鋺神社に向かったら、電車の目的地が「犬山」。 犬山には現存天守があるじゃ~ん……と、針綱神社・味鋺神社はしごとなったんですが……。 何やら関係があるようなにおいが……。 よくわからないんですが、尾張氏と物部氏、気になりますね。 なんといっても尾張氏の祖神である火明命と、物部氏の祖神である饒速日が同一神だとする、 丹後の籠神社もありますから。 往古、彼らの政治関係がどうなっていたのやら。 気になりますが、語れるほどの知識は一切ないので、このくらいで。