shigoto

阿久刀神社

akuto






  祭  神:住吉大神 底筒男神 中筒男神 表筒男神
  説  明:ご由緒書からご由緒を転載します。
      「高槻市を南北に流れる芥川、その名の由来となった当阿久刀神社。
       当社は927年に編纂された『延喜式』の神名帳に記載されている格式高い式内社です。
       上記に載っていることから、当社が編纂時に存在して居り、千年以上の歴史を持っている事が判ります。
       創建時の御祭神につきましては、初代神武天皇の孫の安寧天皇(紀元前549~510年)の妃で、四代懿徳天皇
       の母と言われている『阿久斗比賣(アクトヒメ)』という説や、国神の子孫で摂津の豪族であった『阿刀連
      (アクノムラジ)』という説など諸説あります」
  住  所:大阪府高槻市清福寺23番2号
  電話番号:
  ひとこと:芥川といえば、在原業平と藤原高子の恋物語を思い出します。
       藤原高子は清和天皇の后となる予定でしたが、在原業平と恋仲になってしまいます。
       当然、家族は大反対で、高子の居場所を移してしまいます。
       
      『伊勢物語』では、在原業平が高子を攫って芥川のあたりまで逃げ、古ぼけた蔵で一夜を明かそうとしたとな
       っています。
       しかしそこに鬼が現れ、高子を一口で食べてしまった。
       
       業平は、
        白玉かなにぞと人の問ひし時
           露とこたへて消えなましものを
       と嘆いています。
       
       つまり、
       高子が夜露を見て、「あれは真珠?」と尋ねたのでしょう。
      「あれは露だよ」と答えて、自分が梅雨のように消えてしまえば良かったというわけですが、夜露を真珠と間違
       うかなぁ、いくら深窓の令嬢でも(^^ゞ
       ものすごくあざといものを感じてしまふのでござひますが。
       
       むろん、高子は鬼に食われたわけではなく、家族に連れ帰られたのですが、業平としてはそれを認めるのは口
       惜しい。
       だから、「鬼に食われた」ということにしたわけです。
       
       このとき高子は25歳。
       そして在原業平41歳。
       
       在原業平は平城天皇の孫ですが、当時従五位上。ギリギリ殿上人ってとこでしょうか。
       そういう人物が、皇后候補と恋に堕ち、手に手を取り合って逃げる……。
       悲恋とも思えるけれど、な~んかこう……業平のルサンチマンも感じる(^^ゞ
       そして、露を「あれは真珠?」な~んて言っちゃう高子。
       のちに業平は、高子の推挙で蔵人頭にまで上り詰めてます。
       そうなるとルサンチマンというより、高子は利用されただけって気もしないでもない。
       
       素直に「悲恋」とは思えないんですけどね(^^ゞ
       
       ……神社とは全然関係ないんですが、そんなことを妄想したお参りでございました。

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