祭 神:姉倉比賣大神 説 明:境内案内板を引用します 「当社には、創建前史ともいうべきうるわしい物語が伝えられている。太古、越中に姉倉 比賣という姿かたちの美しい女神様がおいでになった。故あって、故郷の舟倉山から大 竹野(今の呉羽町)の地へお移りになり、以後その土地の人々と力を合わせて、開拓を 進められたのである。心やさしい比賣は、娘たちに機織りを教え、村人たちには仕事に 精を出すように励まされたので、誰もお慕いするようになった。 ここは、いずこぞ大竹野よ 機を織りますわたくしは 心もともに トンカラリ トンカラリ 明るい歌声が村中にこだまし、比賣が機を織っていると蜆ヶ森の方から貝が蝶の姿にな って飛んできて比賣の仕事を助けた。このようにして大竹野は次第に開けて豊な村にな っていったのである 当社は延喜式内社の一つで、越中の社の中で最も古い神社である。神社の創建の年代は 明瞭ではないが、伝えによると第十一代垂仁天皇の御代、越中に阿彦の乱が起こり、大 若子命が鎮圧においでになり、当社御祭神の霊夢を受けられ、陣所の四方に祠を建て天 神地祇を祀り戦勝を祈願されたところ輝かしい勝利をおさめられた。 姉倉比賣の御神徳と婦負の郡名に因む古い由緒を持つ当社である。」 住 所:富山県富山市呉羽1813 電話番号: ひとこと:姫が歌を歌いながら機織りをしていると、蜆貝が蝶々となって飛び来たり、姫を手伝っ たいうのが、なんとも美しくて神話的。 でも、蝶々ってなんでしょう。 蝶々を人の魂の化身とするのは、日本だけでなくギリシャやエジプトも同じですよね。 海の生き物、蜆貝もまた魂を暗喩しているのかもしれません。 それならば、姉倉比賣を助けた魂とはいったい? ……なんとも気になるお話です。 地名の「呉羽」は、応神天皇の時代にやってきた織姫の名前。 彼女はこの地にもやってきたのでしょうか? それが姉倉姫? それともまったく別の姫でしょうか。 垂仁天皇の時代なら、応神天皇より古いんだけれども。 日本海に面した越の国は、大和よりずっと古くから栄えていたのかもしれませんね。