祭 神:天冬衣命 大国主命 説 明:案内板を転載します。 「遠く崇神天皇の時代に創建されたと伝えられています。 天平勝宝八(756)年五月、泰澄により寺院が建立され、以降、神仏習合の社として重蔵権現・十 蔵宮とも称さられ、堂塔伽藍が建ち並んでいました。領主や衆庶から崇敬され、中世には地頭の長 谷部氏をはじめ、温井氏(畠山氏家臣)による社殿の造営などが行われてきました。 天正十(1582)年能登に入国した加賀藩祖前田利家が武具と柱松明木を奉献、以後明治維新にいた るまで前田家による松明木の奉献は恒例となりました。 明治五(1872)年に郷社となり、同三十九年に神餅幣帛料供進社となりました。本殿は同三十九年 に特別保護建造物に指定されましたが、同四十三年の大火で炎上。その後、本殿は旧に基づいて再 建され、大正七(1918)年県社に昇格しました」 住 所:石川県輪島市河井町4‐69 電話番号:0768‐22‐0695 ひとこと:御祭神の天冬衣命はあまり聞かない名ですが、案内板には「出雲から来臨して能登半島を平定した といわれる大国主命の父神です」とありました。読みは「あめのふゆきぬのみこと」。 古事記にあるスサノオの系譜に登場する神様で、能登を平定したなんていう話は当然ありません。 大国主命の説明は「因幡の白兎を助けた心の優しい神様であり、縁結びの神様として有名です」と いうトーンなので、何かもっと詳しい社伝もあるのかもしれません。 観光地のはずれにあるのですが、派手な感じが一切ない、素朴な感じを受ける神社でした。