祭 神:宇摩志麻遅命 説 明:ご由緒書を転載します。 「御祭神宇摩志麻遅命は、物部氏の祖神として知られております。 御祭神の父神である饒速日は十種の神宝を奉じ、天磐舟に乗って大和国哮峯に天降り、御炊 屋姫命を娶られ御祭神を生まれました。御祭神は父神の遺業を継いで国土開拓に尽くされま した。 神武天皇御東遷のとき、忠誠を尽くされましたので天皇より神剣韴例剣・十種神宝を奉斎し て天皇のために鎮魂宝寿を祈願されました。(鎮魂祭の起源) その後、御祭神は天香具山命と共に物部の兵を率いて尾張・美濃・越国を平定され、天香具 山命は新潟県の弥彦神社に鎮座されました。御祭神はさらに播磨・丹波を経て岩見国に入り、 都留夫・忍原・於爾・曽保里の兇賊を平定し、厳瓶を据え、天神を奉斎され(一瓶社の起源)、 安の国(安濃郡名の起源)とされました。 次いで、御祭神は鶴に乗り鶴降山に降りられ国見をして、八百山が大和の天香具山ににてい ることから、この八百山の麓に宮居を築かれました。(折居田の起源)」 住 所:島根県大田市川合町川合1545 電話番号:0854-82-0644 ひとこと:この神社のそばに三瓶山があります。 三瓶山の旧名は佐比売山。 麓には佐比売神社もありますが、それ以上に関係が深いと思われるのが、邇幣姫神社。 この神社の由緒によれば、 「白鵬十三年十月、大地震により佐比売山の西崖崩れ落ち、忌部の里を埋づめて浮布池が生ま れた。 この時、三つの瓶が飛び出て、一は川合町に鎮座の石見一宮 物部神社地内に、二の瓶はこ の池の東部亀隠に沈んだ。それ以来、浮布池は池田を始め川合、吉永、行恒、稲用、延里、 静間の集落の水田、数百ヘクタールを潤して日本海に灌いでいる静間川の水源地となった。 流域の人々は、この池を霊池として敬い神徳を讃えて亀隠の小丘、古宮里に邇幣姫(二瓶 姫)神社を創建した」 とあります。 三瓶山と深い関係があるとわかりますよね。 また、社務所の巫女さんは、 「物部氏は鉱脈近くに社を構えたという説もあります」 とおっしゃっていました。 確かに石見には銀山がありますよね。 でもそれより気になるのは、金屋子神との関係。 金屋子神もまた、白鷺に乗って降臨する神ですから。 鶴に乗ってやってきた物部氏(の祖神)。 古代にいったいなにがあったのでしょうね。 太陽を背負った鶴の社紋は全国で唯一なのだそうです。