祭 神:大縣神社 説 明:境内案内板から引用します。 「社伝によれば、当社ははじめ本宮山(一名真霊山)の頂に御鎮座まししを、垂仁天皇二十七 年八月に現在の地に新宮を営み、御遷座されたと伝えられる。 承和十四年従五位下を授けられ、仁寿元年官社に列し、同三年従四位下についで貞観元年従 四位上に進められ、同十五年正四位下に昇叙され、延喜の制では名神大社に列せられた。 古来より朝廷を始め武家武将の尊崇深く、殊に事業繁栄・開運厄除の守護神として上下の人々 の信仰篤く尾張国二宮と称せられ、大正七年には国幣中社に列格せられた名社である。御社殿 は、尾張藩主二代目徳川光友公御再興の建物で、尾張造の構造様式を正確に伝え、国の重要文 化財に指定されている。 本宮社 本宮山頂(海抜二九三M)に鎮座し、大縣大神の荒魂を祀る。 姫之宮 御祭神の神裔大荒田命の媛子玉姫命を祀る。 古来より安産・子授など女性の守護神として崇敬が篤い。 住 所:愛知県犬山市宮山3 電話番号: ひとこと:むすひ池にはこんな案内板がありました。 「この池は、神話の時代より濃尾平野を潤してきた源流の水を湛えております。 池の名の『むすひ』とは、人と人とを結び付ける神霊の力と、形のないものをも結び付け形に する神霊の働きの事をいいます。 祈願の際は、用紙にお願い事などを記入、お賽銭として百円硬貨などをのせ、水面に浮かべま す。 祈願用紙が早く沈めば祈願が早く成就し、遅く沈むと縁が遠いと云われております。 むすひの力を戴き、皆さまの願意が御神意によりむすび叶えられますようご祈願下さい」 出雲の八重垣神社と同じですね。 ただ、小泉八雲の随筆「八重垣神社」によれば、 「水は実に澄んでいる。そして井守が何匹も見える。紙で小舟を折り、その上に一厘銅貨をのせ て池に浮べ、その行方を見守るのが恋する男女のしきたりである。紙が湿って水が小舟の中に しみてくると銅銭の重みで舟はじきに底へ沈んでしまう。底についても水が澄んでいるから銅 銭は前と同じようにはっきりと見える。そこでもし井守が近づいて銅銭にさわれば恋人たちは 自分たちは神々の御心にかなって幸せになるものと信ずることができる。しかし井守が近づか ないとすると、占は凶である。私が見ている間にも、小さな紙の舟が一艘どうしても沈まずに、 池の反対側の人の近づけない側へそのまま吹き流されてしまった。その辺りでは樹々が水際か ら幹を揃えてまるで頑丈な壁のように生えている。小舟はその大樹から池の面へ垂れさがった 枝と枝の間にひっかかってしまった。その小舟を浮かべた人は、心中ひそかに我が恋の行末を 嘆きつつこの場を立去ったに相違ない」 とあるので、現在の八重垣神社の手法は、そう古くないことがわかりますね。 この池のこの占いはどうだったのでしょう? お賽銭として「百円硬貨など」なんだなぁ(^^ゞ 「銅銭」でもいい気はするんだけどな(^^ゞ 浮かべる紙にも百円出すのだし。 姫石についてはなんの説明もありませんでしたから、そう古いものではないのかもしれません。 この神社は縁結びで人気らしく、境内はさまざまなカップルや家族連れが。 やっぱりあれですよ。 参拝客を増やしたかったら、縁結びの神社にしろってことなのかな~……って思ってしまいま したです。はい。