祭 神:豐玉姫命 説 明:境内の案内板を転載します 「ここは、豊玉姫命を祀っていて、『安産の神様』として広く信仰を集めています。この神社に伝 わる神具の『子安貝』でお酒をいただくと、安産になるそうです。豊玉姫は加茂神社に祀られて いる山幸彦の奥さんにあたるひとです。 豊玉姫伝説 その昔、狩りの上手な山幸彦と、釣りの上手な海幸彦という兄弟がいました。 ある日のこと、二人はお互いの道具を交換して、山幸彦は海へ、海幸彦は山へと出かけます。 釣りに出掛けた山幸彦は、大槌・小槌の間で釣り針を落としてしまいます。困り果てた山幸彦の 前に、海の神様が現れ、『ここから東へ行くと島がある。そこに探している釣り針がある』と言 います。そしてたどりついたのが、ここ『男木島』だったのです。 上陸した山幸彦は、ここで美しい豊玉姫と出会い、お互いに一目惚れをします。 やがて身ごもった豊玉姫は、子浜で出産します。その姿を覗いてはならないという約束を破り、 山幸彦は、ついついのぞいてしまいます。何と姫は、ワニ(サメ)の姿になっていたのです。そ の姿を見られてしまった豊玉姫は、とても恥ずかしく思い、男の子をおいて、海深く帰っていっ てしまったのでした。 実は、この男の子の孫が、神武天皇なのです。 男木中生徒会」 住 所:香川県高松市男木町1903 電話番号: ひとこと:記紀神話・古語拾遺の伝説と少々違う伝説なのは、昔から語り継がれているのか、それとも。 古語拾遺には、豊玉姫が無事出産するよう、掃守がカニを掃いたと書かれていますが、この神社 の神具は箒ではなく、子安貝なんですね……。 ここ男木島と、鬼が棲んだともされる女木島は元来一つの島で、地盤沈下により二つの島に分か れてしまったのだとか。 だから島の間を大きな船が通れないし、豊玉姫神社の拝殿から、男木島が見えます。 それにしても、港から心臓破りの坂が続きます。 船が到着してから出港まで20分弱。 2時間に一本しか船はないし、早朝では観光する場所もない。 しかも、船の到着が3分ほど遅れましたので、泣きながら坂を駆け上りましたよ(笑) 距離が無いので、往復10分ほどで済みましたけど、息きれた~(^^ゞ いつごろの創建かはわかりませんが、讃岐は忌部氏と関係が深い場所ですし、古い聖地であった 可能性は高いように感じます。