孫市を訪ねて中河内オフ


梅の花がほころぶ春、2月25日。
いきなり思いついたように、のりちゃんとMUTSUさんは、
南河内に孫市を訪ねてさまよったのでございました。



コースは、尊光寺→伴林氏神社→国府遺跡→梅廼屋(ランチ)→
道明寺天満宮→応神天皇陵
距離にして6キロほどでしょうか?

暖かい日差しの中、二人のプチおばが、てくてくと孫市を探し回りました。

まず、最初に孫市とは何か、を説明すべきでしょう。
この人物、八咫烏を旗印にした、鉄砲集団のヘッドです。
出自は紀州。

私は、司馬遼太郎さんの「尻啖え孫市」という小説で
彼を詳しく(?)知ったというくらいの知識しかありませんが、
「八咫烏」を旗印にするという点、興味深いのです。

MUTSUさん曰く、
「関西出身の戦国武将って少ないねん。」

そう。大阪城を築城し、なんとなく「大阪」イメージの強い豊臣秀吉は、
大阪出身じゃありません。
だって、 福井県(これ、まちがい、正解は愛知県・・・とこたつさんからご指摘いただきました〜(^^ゞ)
の武将、織田信長に仕えてたんですからね。

また、
「関西の誇り!」
なイメージの強い(少なくとも私が小学校の時、担任の先生はそう教えた)
楠木正成公は、「戦国武将」にはちょっと早い。

関西は、「公家さん」か、「商人」が多いんだそうです。
なるほどね〜。

さて、まず訪れたのは、尊光寺。
ここは、雑賀孫市が開基したという伝承があります。
ただ、神社と違い、お寺は、四六時中開いてるということは珍しい。
アポなしで訪問したら、中に入れないということは多いです。

が、「行き当たりばったりが良いところ」のプチおば。

「ま、なんとかなるでしょ?」
と、能天気にやってまいりました。

世の中って不思議なもんで、
ほんと、「なんとかなる」もんです。

門は開いておりました。

しかも、門にかかってる表札は「鈴木」。
suzuki
孫市の姓は「鈴木」ですからね〜。
これは、「子孫説」有望!

はしゃいで門をくぐった二人が、資料をめくりながらきゃいきゃいしゃべっていると、
奥から住職さんらしい方が・・・。

プチおばを見るなり、
ぎょ・・・ずさずさずさ・・・と何か少し後ずさりを(笑)

いつもなら、お寺の門は閉まってるんだそうです。
で、この時は、たまたまコピー機の入れ替えでダスキンさんが入っておられた、と。
私たちは、丁度「隙」をついてしまったんですね(笑) な〜んて強運!
プチおばのメンバーと行動すると、なぜかラッキーが多いんです。

しかも、
「これもご縁でしょう。」
と、本堂にも上げていただくことができました。

尊光寺は浄土真宗(一向宗)。
ご本尊は阿弥陀如来です。

仏教用語は日本人の生活に既に浸透しきってしまっています。
しかし、誤用がかなり多いんだそうです。

例えば、
「他力本願」
という言葉。
これは、
「人任せ」という言葉として使われてしまってますね。
しかし、もともとは、
「人間の力などは高が知れている。
だから、阿弥陀様にすがろう」
という、「信仰心」を意味する言葉なようです。

というわけで、私も、阿弥陀様の前で、
「怠け者の私ですが、どうぞよろしく」
とお願いしてまいりました。
これで安心(?)。

ただし、雑賀孫市については、開基したという資料は全く残ってないそうです。
孫市開基というのは、伝説なのかもしれません。
でも、それは、とても楽しい伝説ですね。

さて、次に向かったのは、伴林氏神社。
この神社は、大伴氏の神社。
雑賀衆と同じく紀州を出自とします。
そんなわけで、もし、尊光寺を孫市が開基したのならば、
それは、伴林氏神社に逗留した時のことではないか、などという説があるんです。

が。
社務所の方は、孫市という存在についてあまりご存知ないようでした。
う〜ん、残念(T_T)

予定では、この後、昼ごはんのはずでした。
が、なんか、すっきりしない。

そこで思い出したのは、この側にある「国府遺跡」
ここでは、矢尻らしき石やら、土器らしいかけらやらがご〜ろごろしています。

・・・えぇと、一応言っておきますと、遺跡から遺物を持ち帰ってはいけないのです。

が、その「ごろごろ具合」を見学に行くのはなかなか楽しそう!
てなことで、二人、ちょっと遠回りながら、国府遺跡までやって参ったのでございます。

・・・えぇ。ありました。
ごろごろと。
ころころと。

矢尻らしい石が!
土器のかけららしい遺物が!!
犬のうんこがっ!!!

みごと〜に、ごろごろしておりましたっ!!

でもまあ、それもまた楽しです。
犬のうんこごろごろを見たあと、昼ごはんです(笑)

梅廼屋さんは、私イチオシのお店です。
おいしいし、お手ごろ。
昼の「梅会席」は、1300円。
お刺身も天ぷらも煮物もついてこの値段。
お徳です。

とまぁ、お得でおいしいだけあって、梅のシーズンは、お客さんで満員なんです。
この日も天気は良いし、梅は満開だし・・・。
並ぶことを覚悟で入ったのです。

しかし、なんて強運!
たまたまお客さんがひけてた時間だったみたいです。
待ち時間は5分ほど。

二人でさっさとご飯を食べて出てくると、長蛇の列となっていましたから、
これまた、ものすごいタイミングがよかったんでしょう。

その後、道明寺天満宮で梅を愛で、
ちょっと優雅な気分になった後、応神天皇陵へ、そして解散。
結局5時間以上ぶらぶら歩いたことになりますね。

あ〜、楽しかった。

ちょっと体力も必要なプチおばオフではありますが、
また、皆さんご参加ください。

home back