合言葉は「ほそい」

松尾山登拝オフ


2006年3月2日。
これまた以前から懸案だった、
松尾山登拝をさせていただいてきました。



忙しいメンバーが多いのですが、今回は皆さんそれぞれ調整くださり、
MUTSUさん・海老珍さん、加賀美さん、そして、私の4人が参加。

松尾山は、以前は一般の登拝が許されていませんでした。
ですから、このオフは、結構なドキドキものだったのでございます。

さて、今日のコースは、
11時阪急松尾駅集合、登山開始。
そして、12時過ぎに下山、宝物殿など見学。
その後、食事、ダベリングそして、解散という、
いつもながら、ごくごく大雑把なものでした。

さてさて、今回のオフも登山ということで、
天気は重要な要素です。

それというのに

われわれは、雨の女神に愛されているらしく(楽観的な表現)
ここんとこ、オフの度、降る、降る(^^ゞ

前日に、松尾大社に電話して、
「どれくらいの雨だと登拝禁止になりますか?」
と確認させていただいたんですが、
「今日くらいの雨だったら禁止させていただいています」
とのこと。

う〜〜〜む、やばい(T_T)

前日に降っていたくらいの雨は、私達のオフには、「定番」です。

ということで、当日までドキドキだったのですが、
朝目ざめて見ると、爽やかな空。

なかなかの出だしです。

MUTSUさんと私は電車の中で合流し、
待ち合わせの松尾駅に到着すると、
海老さんが改札で待っていました。

私達メンバーの中で、
彼女はどうやら、特に雨の女神に愛されていると思われておりました。
だいたい、「海老」だし(笑)

その為か、満面の笑みで手を振っています。

「な、な?晴れたやろ?」

う〜〜ん、素直なやっちゃ(笑)

が・・・・・・。
天空俄にかきくもり・・・ではなく、
太陽光は濯いでいるというのに、額に冷たいものが・・・。

雨です・・・。

う〜〜〜む、う〜〜〜む、う〜〜〜〜〜む。
やっぱり・・・??

とりあえず、急用で遅れるという加賀美さんを待つため、
駅前の喫茶店に移動。

外を見ていると、雨はどんどん激しくなり、
歩く人は次々傘を差していきます・・・。

いったい、私達のどこがそんなに雨の女神にとって可愛らしいのか。

納得がいかないまま、三人とも、モーニングを注文。
食べているうちに、空はまた明るくなってきました。

これまたごくごく厚かましく楽観的に判断するならば、
「登拝の前に清めておいたからね」
という神慮なのかもしれません???

ということで、加賀美さんも合流。

まずは、ご本殿で参拝をすませ、登拝口に向います。

ご神体山では、もちろん、写真撮影は禁止です。

「カメラは預かっていただいたほうがいいですね?」
と確認すると、
「貴重品も預かりますよ」
と、にこやかに了解くださいました。

が。

ここで、
「すいません。ありがとうございます」
というだけではすまないのが、プチおばです。

「鞄ごと預かってもらおうか」
「荷物なかったら、山を登るのも楽ですもんね〜」
「それじゃ、鞄ごと」
「この重い鞄ごと」

次々差し出される鞄を、
いやな表情ひとつせずに預かってくださった神職さん。
ありがとうございますm(__)m

受付で記入をしていると、カワラケが目に入りました。
願いを込めてカワラケを投げ、
そのカワラケが樽を通り抜けると願いが叶うということのようです。

5枚で200円。
5回も挑戦すれば、1枚くらいは・・・。
なんでもやりたがるプチおば達は、全員かわらけを受け取ります。

上り始めると、道沿いに御手洗川が流れています。
街からちょっと離れただけなのに、フィトンチット満載、
綺麗な空気と綺麗な水に、むちゃくちゃリフレッシュです。

登りはそれほど激しくないのですが、階段の一段一段が高い。
トントンと登ることが出来ない高さなんです。
少し、息がはずんできた頃に、
カワラケを投げることの出来る「聖域」があります。

私達の前に、カメラをかついだ二人の男性がおられました。

「テレビ局の方ですか?」
と尋ねると、なんと・・・。

「ええ、一応全国ネットで流れるんですけど、
よければ、カワラケを投げているところを撮影させてもらえますか?」
とのこと。

・・・断るはずがありません・・・。

「きゃ〜、全国デビュ〜!!」

テレビ局の方達がひくほどの喜びようだったんですが、
私と海老さんは既に投げた後。
MUTSUさんがモデルとなりました。

しかし・・・、難しいんですよ。これ。
フリスビーみたいなものかと思うんですが、
まったく思う方向に飛ばないんです。

MUTSUさんも加賀美さんも、
残念ながらうまく樽を通過させることは出来ませんでしたが、
テレビには流れるかもしれません。

京都テレビ(?)で、
松尾大社のカワラケ投げに挑戦するプチおば2人を見かけた方、
それは、私達でございます。

さて、その後は、険しめの階段が目的の磐座へと続きます。
5分ほど登ったでしょうか?
巨大な磐座が目の前に広がってきました。

しかし、私の想像とはかなり違いました。
すべすべした磐を想像していたのですが、
実際は、かなりでこぼこした磐。

それが、なんだか親しみ易い雰囲気をかもし出します。

それぞれの参拝を終えると、
「水元さん」にてお水をいただき、あとは下山だけ。

登拝口で鞄と一緒に、登拝記録を受け取ります。
1度登拝させていただくと、スタンプを一つ押していただけるようです。
スタンプを押せるスペースは12箇所。

「12回登拝させていただいたら、何かあるんですか?」

厚かましい質問にも、神職さんは笑顔で、
「記念品を差し上げますよ」
と答えてくださります。

なんて良い方だ・・・。

そんな良い方に対して、
「お酒ですか?!」
ますます図々しい質問をぶつける私。

「そんなええもんでません!」

さすがにするどいツッコミながら、やはり笑顔の神職さん。

さすが、関西人。
そして、さすが神職さん!

記念品は御香だそうです。

お山の空気と水でリフレッシュすることもできますし、
12回の登拝に挑戦するのも良いのではないでしょうか。

神職さんにいくつかの質問をさせていただいた後、
私達は、お水をいただいて、お庭を見学させていただきました。

その後、私達が向ったのは、「樽うらない」と書かれた場所。

たる

どうやら、弓を番えて矢を放ち、
樽を通過することが出来れば願いが叶うということのようです。
カワラケ投げといい、樽には何か意味があるのかもしれません。

メンバーの中で、MUTSUさんは弓道をされてます。
指導を受けながら、次々挑戦。
次々はずす!!!!!

・・・あたらんもんやのぅ・・・

肩を落としていると、後で、
「カーン!」
と鋭い音が響きます。

振り返ると、神職さんでしょうか、神社の法被を着たの男性が
弓を番えて的に矢を放っています。
その矢は狙いを外さず、樽を通過し、後ろの鐘を痛打!

思わず見惚れていると、件の男性、私達をみやり、
「な?ちゃんと当るやろ?」

ニカッと笑っておられます。

「それやったら、私達が挑戦する前に見本見せて、
指導してくださいよっ!!!」
ぶーたれていると、

「いや、当らんもんやと思てるみたいやから、
違うで〜って教えたろと思てな」

・・・親切な方・・・なんでしょうか(T_T)
どっちかというと、いけずぅな気がするのは、私の心が歪んでいるんでしょうか?

ただし、MUTSUさんだけは、樽を貫通しないまでも、
樽に矢を当てたということだけは、報告しておきましょう。

松尾大社を後にすると、
次は月読神社です。

月読神社には、
「月延石」という、安産の守り石が鎮座まします。

月延

この石、神功皇后の鎮懐石と関係があるとかないとかいう噂。

メンバーの中で、私と海老さん、加賀美さんは古代史ファンなので鎮懐石はお馴染みですが、
MUTSUさんは、南北朝〜戦国時代に詳しいため、知らないとのこと。

そこで、簡単に説明を。

「神功皇后が船旅の途中、産気づいたので、
鎮懐石でそれを抑えたという話しがあるんですよ。
その鎮懐石が、この月延石とちゃうか〜という噂があるそうです」

「え?この石で蓋したん?」

・・・いえ・・・
確かに、この石で蓋したら子供は生まれてこないかもしれませんけど、
余計苦しいような気がします・・・

決して、意識的でなくても、ちゃんとボケとツッコミが出来る。
これが、プチおばというもの( ̄^ ̄)!!

そう、それが自慢なんですよ???

それはいいとして、そろそろお腹がすいてきました。

とりあえず嵐山に向って歩けば、何か店があるだろうと、
ゾロゾロ歩きます。

太い道に出て歩き始めると、
良い香りが・・・。
どうやらイタリア料理のようです。

飛び込みで入ったのは、
カザレッチョというお店でした。

店内は、小マダムで一杯。

ちょっとお上流な雰囲気が漂います。
しかし、値段は手ごろ。

前菜・ミネストローネ・パスタ・デザート・コーヒーがついて、
1680円。

咽喉が渇いていたので、生ビールも注文し、
ダベりんぐになだれ込みます。

今回の合言葉は、「細い」でした。

話しは、松尾大社の「丹塗り矢」に関わる伝承が発端でした。

丹塗り矢伝承は、各地に残るのかもしれませんが、大体同じ筋です。
美女が川でうんこをしていたら、丹塗りの矢が流れてきて陰部に刺さった。
それは、美しい男神に変身し、美女と交合した。

簡単に言えば、そういう筋書きとなっています。

「なんで矢なんやろな?」
とはMUTSUさん。

「なんでって、矢いうたら、あれの象徴ですやん!」
声を揃える三人の古代史ファン達。

「あぁ・・・でも・・・細くない?」

「鏑矢やったら、雁は立派ですやんっ!!」
反論するイチ古代史ファン。

「長さも十分だしね」
補足するもう一人の古代史ファン。

そこからどういう話に発展したかは、くだくだしく述べません。

つぅか、述べられません(笑)

今回の合言葉は、「細い」

そのテーマに沿った話題が熱く繰り広げられた・・・
そう想像していただいて間違いございません。

プチおばの集まりは、家事の合間を使うため、残念ながらゆっくりできません。

「細い」話しを語りつくした後、
解散となりました。

神聖な空気に触れた古代史ファン達が集まって、
なんでこんな話題になるのか・・・。
神慮から遠く外れてなければ良いのですが・・・。

多分、次回も、こんな調子です(笑)
これにも懲りず、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

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