家鴨(あひる)

ahiru




  伝   説:漢字で「家鴨」と表記することからもわかるように、真鴨を品種改
        良して作り出された鳥です。
        
        でも、アンデルセンの童話にも登場するほど親しまれていますから、
        その歴史はかなり古いものでしょう。
        
       「みにくいアヒルの子」
        
        あまりにも有名なお話ですね。
        
        アヒルの中に一羽だけ混じってしまったハクチョウの子が、
       「灰色の姿が醜い」
        といじめられ、「忍耐」や「謙虚」を覚えて成長し、ハクチョウの
        群れに優しく迎え入れられるという寓話です。
        
        でも、いじめられさげすまれた子が、美しい心を失わず、「憎しみ」
        ではなく「謙虚」「忍耐」、さらには「優しさ」までを身につける
        ということは、非常にありがたいことのように思います。
        
        だからこそ、彼は幸せな大団円を迎えることができたのでしょう。
        
  蛇   足:池の中で、ひときわのんきな様子で泳いでいたのがアヒルさんたち
        でした。
        
        陸の上にあっては、大きなお尻を横に振りながら。
        水の中にあっても、水面を黄色いクチバシで、パチャパチャと騒が
        しく叩いて。
        
        いかにも楽しそうであったのです。

  参考文献等:アンデルセン童話
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