入内雀(にゅうないすずめ)

nyunaisuzume




  伝   説:鳥山石燕の「今昔画図続百鬼」
        には、この小鳥は、人間の怨念が化したものであると書かれています。
        
        曰く、
       「藤原実方 奥州に左遷せらる。その一念雀と化して大内に入り、台盤
        所の飯を啄しとかや。
        是を入内雀と云」
        
  蛇   足:図鑑を見ると、一年中見掛けることができる……となっていますが、
        私は、春になって初めて見ることができました。
        
        高い木の上で、雀ぐらいの大きさの鳥が騒いでいたんです。
        
        鳴き声も雀に似ていて、チュンチュンという感じ。
        
        でも、撮影してみると、頭の帽子がとても明るい茶色なのがわかりま
        した。
        
        可愛い鳥ですよね。
        なぜ、「人の怨念が化した」とされたのか、不思議です。

  参考文献等:鳥山石燕著「今昔画図続百鬼」
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