浅沙(あさざ)
花 言 葉:しとやか
伝 説:うちひさつ 三宅の原ゆ 直土に 足踏み貫き 夏草を 腰になづみ いかなるや
人の子ゆゑぞ 通はすも我子
うべなうべな 父は知らじ 蜷の腸 か黒き髪に 真木綿もち あざさ結ひ垂れ
大和の 黄楊の小櫛を 抑え刺す うらぐはし子 それぞわが妻
萬葉集 巻十三
蛇 足:上記は、雑歌に分類される歌です。
父の問いかけに息子が答える形式で、父からの歌は、おまえはどこぞえと通っているの
のだろうとでもいう意味になりそうです。
「人の子ゆえぞ」と言っていますから、遠くへ出かけているのは、誰か好きな人のところ
に通ってるんだろうみたいなニュアンスになると思う。
息子の答えは、お父さんは知らないでしょうが、真っ黒い髪の毛にあさざの花を木綿の
糸で飾って、黄楊の櫛を挿した美しい娘が私の妻です。
髪の毛のことしか言う〜とらんやんと思いますけどね(笑)
この花を髪の毛に飾る娘さんって、素朴でいいなと思います。
2022年5月13日、天王寺動物園で取材させていただいたとき、事務所前の河底池であさ
ざが満開でした。
望遠レンズを持ってなかったので、「また今度撮影に来よう」と思ったんですが、一か
月後に再訪したときは花はもうすでにありませんでした。
あさざの花のシーズンは5〜10月となっていますが、場所によってずいぶん時期が違う
みたいですね。
2023年の5月12日に再訪。
やっぱり満開でしたね〜。
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