藤(ふじ)

fuji




  花 言 葉:決して離れない 恋に酔う

  伝   説:伊豆志袁登売(いずしおとめ)は大変美しい少女でしたが、誰の求婚に
        も応じず、独り身を貫いていました。
        
        そんな彼女の前に現われたのが、春山霞壮夫(はるやまのかすみおとこ)
        でした。
        
        彼は藤の蔓を編みこんだ衣・袴・靴下・靴を身に付けた美男子でした。
        そしてその藤が、伊豆志袁登売への求婚を前に一斉に花開いたのです。
        
        春山霞壮夫が、伊豆志袁登売のところに着いたとき、彼女は厠の中にい
        ました。
        そこで、春山霞壮夫は、これまた藤の蔓でできた弓矢を厠に立てかける
        と、乙女はその美しい花を妖しく思い、外に出てきました。
        
        そこで春山霞壮夫はプロポーズをし、厠の中で結婚をしたのでした。
 
  蛇   足:古事記の応神天皇の時代にある物語です。
        
        正直なところ、ロマンティックな話しなのかどうか判断に迷いますよね(^^ゞ
        
        なにしろ、プロポーズをしたとき、乙女はトイレで用を足していたわけ
        ですから……。
        
        しかも、新婚の床入りをトイレで済ませちゃうわけですし(^^ゞ
        
        でも、衣服に編みこんだ藤の花が一斉に花開くシーンは、なんともきら
        びやかで、豪華。
        
        そんな衣服をきた美丈夫にプロポーズされたら、確かに「恋に酔」って
        しまうかもしれないですね(笑)
        
  参考文献等:古事記
  情報提供者:       



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