銀杏(いちょう)
花 言 葉:鎮魂
伝 説:これは、本来一枚の葉が
二つに分かれたものでしょうか
それともたがいに相手をみつけて
ひとつとなったものでしょうか
ゲーテの「イチョウ」という詩ですね。
とても有名ですから、ご存じの方がほとんどだと思います。
要するに、彼は、恋する人に、
「私とあなたも本当は、実は一枚の葉なのです」
と……。
西洋にはベター・ハーフという言葉があります。
つまり、本来一つのものであった二人が、この世では互いに「half」
になって生まれてしまうのだという考え方です。
だから、どこの誰にだって、「自分の片割れ」「パートナー」がいる。
……そういう発想ですね。
そして、日本では「妹背」という言葉があります。
妹背は夫婦と同義ですが、「妻」を「妹(いも)」、夫を「背(兄・せ)」
と呼ぶところに味噌があると思います。
日本最初の夫婦神であるイザナギ神とイザナミ神は、兄妹として、そ
して夫婦として、同時にこの世に生まれ出たのです。
つまり、夫婦とはそうしたものだという発想があったからでしょう。
夫婦とは、きっとそういうものなのです。
蛇 足:銀杏は雄株と雌株があるので、雄株だけならば銀杏の実はなりません。
だからあの独特の……うんこに似た臭いが嫌いな人は雄株を植えれば
良いでしょう。
でも、「わたしゃ銀杏が好きなんだよ!」という方は、雌株と雄株を
一緒に植えなきゃなりません。
つまり「夫婦の樹」ですね(笑)
写真は、いわゆる「らっぱ銀杏」と呼ばれるもので、葉っぱが丸まっ
ているものがあるのがわかるでしょうか?
ちょっと珍しい銀杏です。
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