花 言 葉:心を落ち着けて 伝 説:ほらこれ、カラスビシャクです。 別名を半夏。 これが生えるころを半夏生と言って、天から毒が降ると考えられていました。 だから、半夏生までに田植えを終わらせないとダメなんです。 ……そう教えてくれた友人が、若くして亡くなったとき、 「自分の楽しみのために何もせずに逝ってしまった」 と思ったんです。 とにかく人の喜ぶ表情を見るのが好きで、いっつも笑ってた。 彼がマスターを務めるうどん屋さんは、ちょっとあぶれた高校生たちが集まってきてて、掃除を手伝ったり 愚痴を言ったり。 とても素直なんだけど、人と上手に付き合えない女の子がいて、彼はその子のことを真剣に心配してました。 あれから11年経ったけど、忘れないものですね。 この時期になるとこのスックとまっすぐ伸びる薬草に、彼の面影を探してしまうのです。 蛇 足:半夏生は7月初旬のころのはずですが、見かけたのは5月9日でした。 もちろん、田植えしてない田んぼが多い(笑) 仏炎苞が特徴的で、マムシ草を小さくしたような花です。 参考文献等: 情報提供者: