伊吹山登山オフ




ibuki

5月27日土曜日。
近畿上空が薄雲に覆われたこの日、
冨士登山に対する訓練及び準備として、
伊吹山に登ってきました。

リーダーはあかがねさん。

本当は、冨士登山予定の、
sola☆、毅岳さんも参加できればベターなんですが、
二人とも、超多忙ゆえ、
参加者は、
あかがねさん・私&ぷ・後輩・・・のはずでした(笑)

が、当日、後輩が体調を崩してしまい、
結局登ったのは、あかがねさん・私&ぷの3人。

あかがねさんの計画は、以下のとおりでした。


・集合日時:5月27日(土)9時25分
・集合場所:JR近江長岡駅バス停
・登山概要:10時前登り始め→16時前後下山
・注意:雨天決行。
    昼食持参。下山後薬草風呂入浴予定。

※交通について:
  当該のバスに乗る為の便として
  JR大阪駅7:17発の新快速→米原駅8:38着
  同米原駅8:45発各停→近江長岡駅8:55着


標高は1377Mと富士山の半分ほどの高さながら、
登山口から頂上までの高さは、1150Mほど。
富士山にての登山距離と近いということで、
上昇訓練には、バッチリ。
また、樹木が少ないという点が富士山と似ているという点で、
この山を選んだということ。

私にとっては、初の、
「1キロ以上徒歩上昇」
で、多少の緊張と、
「私、本番に強いし〜」
的な、図々しさで、登って参りました!

ただし、驚くほどの悪天候だったため、カメラを取り出すこともままならず、
写真はありません。
また、登山中は、無駄口を叩いている余裕もないので、
ごく完結なレポートとさせていただきますm(__)m

これを見て、
「富士登山、参加してみようかな?」
と思ってくださる方がおられたら・・・と・・・
おられへんかなぁあ(^^ゞ



まずは、登山口から。
三宮神社で参拝をすませ、登り始めます。
一合目までは、結構樹木もあり、普通の山と変わりません。

ここらへんは、まだまだ余裕。
会話が絶えることはありません。

どうでもいいですが、
あかがねさんという人は、私にはするどいツッコミをするくせに、
旦那に対しては、穏やかです。

というより、私と話す時より、数段楽しそうです。
ダイオウイカの話しなんかをしながら、
ちょっとハシャギ気味なんですよ。

女としゃべるときは、無表情なくせに、
・・・ね〜〜〜〜?!

私は、やおい系に強くはありませんが、
筋肉質の旦那と、すらっとしたあかがねさんのカップルは、
もしかしたら、ちょっとウケるかもしれません。

って、私の旦那なんですけどね(^^ゞ

っていうより、私、同性愛ネタが好きかも(笑)??

なんにせよ、あかがねさん本人から、
「女性が好き」
と確認してますので、あしからず(なにがだ(笑))。

ま、クールなつっこみは、愛情表現でもありますからね。
つっこんでもらえるという安心感がなければ、
のびやかなボケも出ないってなもんです(笑)

そうこうするうちに、あっという間に、一合目に到着。
山小屋や、たくさんのお店が並んでいます。

「観光地みたい」
思わずつぶやいた私に、
「この山は、途中にもこんな施設がいっぱいありますよ」
と、あかがねさん。

それだけ観光客が多いってことかなぁ・・・。
とその時は納得したのですが、すぐにその理由がわかりました??

さて、この山、一合目を過ぎると、
ガラリと景色が変わります。

ここからは、
見渡す限り草がじゅうたんのように生えた山肌を、
ほぼ一直線に登ることになります。
色とりどりの花が咲いて、本当に、「花の山」

観光客が多いのも頷けます。

し、しかし・・・、風がすごい。

水と荷物で5キロはあろうという旦那のリュックを地面に置いておくと、
10秒も待たないうちに横倒しにされるという状態。

重さがリュックの8倍はある(控え目な表現)私でさえ、
踏ん張ってないと飛ばされそうになります。

一合目までは樹木があったから気付かなかったのですが、
この山は、「伊吹山」
そもそもは、「息吹山」だったのかもしれません。
つまり、「風が吹く山」である、ということを改めて実感します。

風が吹くたび、手足を踏ん張って耐えていると、

「そのポーズ空気抵抗を増してます。逆効果では?」
あかがねさんの、クールなつっこみが飛びます。

ほ〜ら、女にはクールすぎっ!!!

・・・ま、女というか、おばちゃんですけどね(笑)
へ〜んだ。

とはいえ、です。
登山リーダーとしてのあかがねさんは、とっても親切です。

一番遅い私にペースに合わせて、
何度も振り返り、様子を見ながら、道を開いていく姿は、
非常に頼もしい。

でも・・・何かが・・・何かが・・・。
ま、いっか(笑)

あかがねさん曰、
風に耐えるには、小さくなるのが王道だそうな。

ピッケルを突き刺して、風に対して斜めを向いてしゃがむ。
・・・というのが、所謂、耐風姿勢なのだそうでございます。

さて、草の中を歩いていると、
その草が、私のアレルゲンであるカモガヤであることにも気付きます。

クッ!!手ごわい山だぜ!

冬場はスキー場になるだけあって、
遠くまで見渡すことができるのが魅力的です。
まさに、一面の花畑。

乙女チックにひたろうと思えばひたれるのですが・・・。
私には、全く違う感想がありました。

「この山さぁ・・・」
「なに?」
「トイレ行きたくなったら困るよねぇ」

「さっすがノリコ。ええとこに気付いたなぁ」
奥さんに甘い旦那が感心しています。

感心するとこじゃないっつの(笑)

とにかく、この山には、隠れる場所がありません。
普通の山ならば、少し茂みに入ってしゃがめば、
人からは見えないものですが、
この山は、トイレが我慢できなくなったら、
公衆の面前でいたさねばなりません。

それで、トイレ設備のある山小屋がたくさんあるんですねぇ??
・・・のかな?

五合目までは、大体同じような風景。
なだらかな傾斜ではありますが、ほぼ直登なので、結構きつい。
ただ、周囲の花が綺麗で可愛らしく、

「うわ、この花可愛いね〜」
などとしげしげ見る・・・という風を装って、
ちょこちょこと休みを取ることが可能です。

山に登る時、一番大事なのは、
自分のペースを守ることではないかと思います。

私は、

なるべく息の上らない程度の速度で登り、
息が切れたらすぐに立ち止まる。
なるべく座り込まない。

を心がけています。

五合目までは、ほぼ立ち止まることなく登ることができました。
道に岩はないし、傾斜もそれほどではないのです。

この日、霧が濃く、100M先も見えないほどだったのですが、
霧さえも、幻想的に感じるほどの快適な登り。

ただ、樹木がないため、風をまともに受けてしまうのが大変でした。
ほんと、飛ばされてしまいかねないほどの強風。
台風の時でも、これほどの風を体験したことはありません。

向かい風の時は、息が変になるし、
横風の時は、流されそうになるし、
追い風の時は、浮きそうになるし(笑)

風には、本当に難儀しましたが、それだけでした。

さて、この山は、ヤマトタケルのミコトを殺した神の山です。
日本書紀によれば、神は蛇の姿で、
古事記によれば、神は白猪の姿で、
ヤマトタケルの前に姿を現したとされています。

ところが、ヤマトタケルが神の正体を見破れなかったために、
もしくは、見破れずに大言したために、
山の神は雹や雨を降らせ、霧を峰にかけさせ、
とうとう、ヤマトタケルは病になってしまうのです。

私達が登った日、まさに、霧が峰にかかり、
神が登場しても不思議ではないような光景だったわけです。
風は神の息吹ですしね(笑)

「白い猪が駆け下りてきても、おかしくないよね〜」
などとはしゃぐ余裕も、五合目まではありました。

苦戦したのは、ここからです。
まずは、道に岩が増えてきます。
そして、坂も急峻になってきます。

それでも、七合目くらいまでは、土道に岩が出ているくらいの感じ。
注意していれば、すべることはありませんし、
少なくとも、岩に手をかけて登るということはありません。

それでも、息の上り方が急になります。
七合目を過ぎたあたりから、20歩に一度ほど立ち止まるようなことに。

立ち止まる時間は、10秒程度なのですが、
それにしても、バテてる感じがする・・・。

そう、私は、冨士登山にむけて体重を絞るべく、
5月15日から二日間の絶食ダイエットを決行。
その後も、一日1200キロカロリーしか摂取しないということを
続けていたのです。

この日も、朝はおむすびだけ。
しかも、食べたのは、4時。

つまり、ガス欠状態だったわけですね(笑)

急遽、あかがねさんにも立ち止まってもらい、
イナリ2個を食べます。

あかがねさんによると、

一気に消化に血が回るというのは好ましくないので。
山では一気に食べて一気に消化するというのは宜しくない。

のだそうです。

カロリーメイトか何かを買い込んで、
エネルギー補給しながら登るというのが良いようです。

現に、
食べ終わった後は、かなり回復。

七合目から上は、「岩山」の様相を呈してきます。
風はどんどんキツくなり、
岩を手で掴んで登らなければいけない箇所も、ところどころ。

この日、すごい霧でしたから、岩は濡れていました。
身長の低い私の手は、岩を掴んでドロドロ。
しかも、寒いので、手がかじかんでいます。

それでも、エネルギー補給した後は、
休みつつも、しっかり登頂。

時間を見ると、
登山口から五合目までは1時間半。
五合目から頂上までは1時間十五分。
決行なペースで登れたようです。

しかし、霧のため、シャツはビショビショ。
汗対策でタオルのシャツを着ていったのですが、
外から濡れることは考えていなかったため、
無対策。

いや、雨具は持っていってたのですが、
霧で濡れると考えてなかったので、着用してませんでした。

山頂の気温は、10度を切っています。 つまり、真冬なみの寒さ。

真冬に濡れたシャツ。

風邪ひくわっ!!!!!

なんですが、登山の後で、体が温まってるからでしょう。
とりあえず、昼ごはんを食べ、
雨具を着用して下山している間にシャツは半乾き。
寒さもぶっ飛びました。

こんなことからでも、
山の上では、下界とは全く条件が違うのだと思い知らされます。

関係ありませんが、
山頂につくなり、お店に飛び込んで、
おむすびをパクついていた私ですが、

「登ってる途中、手がドロドロになってたけど、
手は洗ったんか?」

・・・忘れてました。

山に登る時は、手袋をしましょう。

さて、風が強い中、岩場の下りです。

怖いっちゃ怖いのですが、
なんや言うても、下りは下り。
登山口まで約2時間で、戻ることができました。

登山口から車で5分ほどのところに、
「ジョイいぶき」
という薬草風呂があります。

浴槽は5つほどあり、
露天風呂もあって、入浴料300円。

ここで、疲れを落としました。

また、ジョイいぶきの付近には、
泉神社があり、
その湧水は、名水百選にも選ばれているようです。
境内は、すんごい人(^^ゞ
2リットルの空ペットボトルを
トラックの荷台にびっちり積んで来ている人もいたりして、大混雑。

しかし、この湧水は豊富なようで、
管を通して、その管のあちこちに穴を空けることにより、
一度に複数の人が水をいただけるようになっています。

ここで、登山中に空になったペットボトルに水を充填できるわけ。
う〜ん、無駄がない(笑)

その後は、車で南宮大社、伊富岐神社、奥石神社と参拝し、
バーミヤンで、空腹を満たした後、
帰宅。

私は、その晩から筋肉痛が始まっていたのですが、
登山に慣れたあかがねさんも筋肉痛になったとのこと。
私の筋肉痛も、普段は前側だけが痛くなるのに、
今回は、前後左右漏れなく筋肉痛になりました。

山の神のご意志か、風のせいか。
それは、わかりませんが(~_~)
結構手強い、登山となりました。

ちなみに、一面のカモガヤのせいか、
次の日から、私の花粉症は本格化(T_T)
まぁ、症状はそんなに重くないんですが、
それまで全くくしゃみがなかったのに、
マスクをせずに外へ出ると、くしゃみが・・・。

もひとつちなみに、この日、私が摂取したカロリーは、
2000キロカロリーを越えたはずですが、
体重は、500グラム減りました。

ということで、今回の教訓。

アレルゲンには気をつけろ。
霧が出ていたら、早めに雨具を着用すべし。
夏山登山でも、手袋は忘れるな。
コマメにエネルギーを補給すべし。
着替えを忘れるべからず!!

山に登る時は、汗対策、水分補給は絶対ですが、
他にもいろいろ気をつけなくてはいけないことがあるようです。

てなことで、冨士登山に向けて、一つ賢くなりました??

本番に向けて、張り切るぞ!!

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