富士登山オフ
X−DAYは、8月4日金曜日。
このサイト最終となる富士登山オフを敢行しました。
とはいえ、幹事役の私達夫婦が超多忙となり、
直前に予定変更となるなど、バタつきがありましたが、
皆、怪我することなく下山しました。
参加者は、
腰痛で棄権となった毅岳さんの他は当初の予定通り。
私&ぷ(旦那)、sola☆、あかがねさん、りえちんカップル、
の、計6名。
りえちんは今回初参加ですが、私のOL時代の後輩。
小さい体に溢れる体力の女性です。
オフ全体の予定は以下のとおり。
*8/4(金)
18:00 JR御殿場駅集合&食事&排便
20:00 須走口5合目より登山開始
*8/5(土)
04:30 山頂着。ご来光&お鉢巡り(約1h半)の後下山開始
10:00 須走口5合目着
14:40 旅館 チェックイン
15:00 仮眠
19:00 風呂
20:00 宴会
*8/6(土)
終日自由行動
私にとっては、初の、
2000メートル級以上の山。
私の目には、何もかもが、「初めて」でした。
5合目半ばから高山病の様相を呈していたsola☆と一緒に
ゆっくりゆっくり登ったため、
私自身は、8.5合目の時点では体力的にあまり消耗していなかったので、
周囲の様子を随分じっくり観察することができました。
「上体を起こして登っていく人が1%もいない」
これが、私の感想です。
吐きそうな表情をして腰を60以上曲げ、
杖にすがりながら登っていく人がほとんど。
それに、8.5合目(標高3450メートル)までの、
1450メートルの登りは大して堪えなかった私ですが、
だらだら続く下山には、大変参りました。
しかし、高山病の心配から、普段以上にゆっくり登ったため、
結果的には8.5合目で下山となりましたが、
筋肉痛も疲れも、1000メートル級の山程度のもので済みました。
他のメンバーも次の日から普段通り仕事をしている様子。
富士山。
すごい山だが、日常を揺るがす存在ではない。
といったところでしょうか(笑)
登山中は、無駄口を叩いているほどの余裕はなく、
グループに分かれての登山となりましたので、
ごくごく簡潔レポートとさせていただきますm(__)m
皆さん、富士山と言えば、新幹線の窓から仰げる山
・・・というイメージがありませんでしたか?
私には、ありました。
が・・・。
かすんでて、全く見えない。
「絶好の富士山ビューポイント」
などとタイトルされている場所に何箇所か周りましたが、
本来富士山が見えるはずの方向は・・・。
「真っ白」
「富士山は、大阪に出張しています」
そんな貼り紙でもしてあったらどうしようかと思うほど、何も見えません。
ついでに仕事に使う富士山の写真を撮影してこようと考えていた私は、大ショック!
後で地元の方に聞いたら、そうそう毎日富士山の姿を拝めるわけじゃないようです。
びぇええええ。
でも、
「それと同じくらい、ご来光を拝むことも難しい」
という話しを聞くと、私達って、ラッキー♪
ま、それはさておき。
今回は須走口からの登山となりました。
この登山口を選べば、登山道のどこからでも御来光が仰げるのが魅力です。
下山道の「砂走り」は、砂がクッションになっていて膝に楽♪
そういう評判でございました。
しか〜し、百聞は一見にしかず。
確かに、「下山は楽」
という言葉は嘘ではありません。
「下山道が短い」
のです。
「下山道が短い」
これが意味することがわかりますでしょうか???
それは・・・。
「下山道の傾斜がきつい」
ということに他ならぬのです〜〜〜(T_T)
「下が砂なので、勾配がきつくても大丈夫」
「勾配がきついから下山道が短い」
「下山道が短いから下山が楽」
この三段論法から来る結論が、
「須走口の下山は楽」
なのでした〜〜!!
つまり、かなり山慣れしている人以外には、
「須走口は下山が楽」
という定義はあてはまらないわけ。
とくに、その前に膝を傷めていた私には、
この2キロほどにわたる急傾斜は、
黄泉比良坂にも匹敵するものなのでしたぁ〜〜(T_T)
「砂地がクッションになる」というのは、
膝の負担をかなり軽減するはずのようなんですが・・・。
なぜか私は、砂走りで膝がむちゃくちゃ痛みました。
砂地を抜けると少しマシになりましたが、
下山後しばらくは歩くのもキツかったっす。
これが今回私が感じた一番の、
「聞くと見るでは大違い」
ネタでしたが、その他にも、いろいろな
「大違い」
が存在したのでした。
星空の美しさもその一つでしょう。
「満天の星空」
という言葉は誰でも目にするでしょうが、
本当の満天の星空を知っている都会人は少ないでしょう。
年に一度は、流れ星を見るために、天川へ出かける私達夫婦ですが、
あんなにはっきりした天の川を見たのは初めてでした。
さて、登山開始をしたのが、20時半ごろ。
五合目において気分の優れないメンバーはおらず、
和やかなムードの中、登山開始となりました。
「五合目から六合目までをどれだけゆっくり登るかが、富士山登頂のコツ」
富士登山サイトをあちこち見回った結果、
これはかなり大事なことのようです。
登山前、メンバーに何度も確認した事項でもありました。
が・・・。
「わかっちゃいても、体が動いちゃうんだよ〜ん」
というようなもんで。
結構みな飛ばす、飛ばす。
私は普段のペースより少しゆっくりめを心がけていましたが、
気を抜くと、ついつい先を急いでしまいます。
私のペースは、平均より少し速い程度でしょう。
登頂の後に時計を見ると、
「平均登山時間」の3/4程度で頂上に辿り着いています。
しかし、皆、私の倍程度の速さ(^^ゞ
若いのぅ(笑)
「息は絶対あげないように!」
とだけ再確認し、後は個々のペースで登ることにしました。
しかし、その結果、5合目半ばにして、sola☆が高山病の様相に。
頭が痛いという症状だそうです。
高山病という病気の対処法は、簡単。
「下山する」
これだけです。
が、大阪から静岡まで来て、簡単に、
「諦める〜・・・」
というくらいなら最初から登るかい!
というのが、sola☆・私共通の性格です(笑)
私とぷはsola☆と一緒に登ることにしました。
そうなると、若い3人のペースとはかなり違ってきてしまいます。
新7合目において、
「チェックインまで自由行動」
と、プラン変更となりました。
ついでに、右脚の付け根を傷めた、
ぷも山小屋で待機することになりました。
「ここんとこ、土日返上で働いているぷに無理させられないわ・・・」
という妻の心遣いのように思えるかもしれませんが、
実際は、大阪から富士山まで、車の運転はすべてぷに任せているので、
「右足が痛くて運転できなくなったら困るし・・・」
という計算がなかったとはいえません(笑)
ここからは、高校時代からの付き合いの女が二人、
疲れたら休み、
疲れたら休み、
このペースで登っていきます。
これ、高山病ではない私には、随分楽ですが、
既に高山病を発症していたsola☆にはかなりキツかったはずです。
8.5合目まで来た時のsola☆の顔色は、
・・・今まで見たこともない青緑でした・・・。
sola☆という友人は、
いくつになっても子供のような容姿が魅力。
一部では、
「座敷童さま」
として信仰の対象となっていると聞きます(嘘)
しかし、この時のsola☆は座敷童ではありませんでした。
何気なく横を見た私が、
「ギャ!河童が出た!」
両手をあげたまま尻餅をついてたまげるほど。
sola☆の顔色は青かったんでした。
座敷から河に転落したわけですね。ナムナム。
・・・ま、それはさておき。
「これは無理できん」
と判断し、8.5合目でご来光を仰ぐことに。
先頭3人に携帯電話で連絡をとってみると、
りえちんの携帯は圏外でしたが、
あかがねさんとは通じました。
「渋滞に捕まってます」
とのこと・・・。
渋滞??
そう。
富士山頂付近は、
「渋滞」
するのです。
8.5合目からは山頂まで見渡せます。
その間の登山道が、ピッチリ人で埋まっている・・・。
これが、富士登山の現実です。
「貴殿の登頂がご来光に間に合うことを心より祈念いたしております」
と、思わず文語体になってしまうほどの混雑ぶりです。
とはいえ、私達が退避した「ご来光館」もかなりの混雑ぶりでした。
そんな中、うどん一杯700円を二人ですすりながら、
日の出までの1時間程度居座った私達は、
まごうかたなき、ナニワのおばちゃん。
しかし、実際のところ、ただ座っているだけの1時間も、
すでにひどい顔色をしているsola☆にはかなりキツかったでしょう。
でもさ、
ここまで、こんなに無理して登ってきたのに、
ちょっとのとこを我慢せずにご来光を見逃すのはもっとキツいじゃん。
だいたい、空はもう、十分明るいのです。
青にポーションミルクを混ぜたような空の色。
それを切り裂くように、水平の線が現れます。
その金色に輝く線は次第に赤く太くなり、
それを上に突き抜けるように、
透明にくりぬいたかのような丸っぽいものがせりあがってきます。
それがご来光。
太陽を神様と仰いだ原初の人々は、
きっともっと素晴らしい日の出を見ていたのでしょうね。
友達甲斐のなことですが・・・
また、人間としてどないかと思うのですが・・・
この美しいご来光を眺めながら、私が
「sola☆をどういう風にカッパ料理しようか」
とネタを繰っていたということは、内緒です(笑)
下山は、最初に書いたように、登山よりキツく、
途中で何度も音を上げながら、9時ごろには登山口着。
若い三人に携帯で連絡を入れましたが、圏外でした。
私達はそのまま健康ランドで入浴。
14時チェックインの予定を2時間も繰り上げたにも関わらず、
暖かく迎えてくださった、三島の大倉旅館さん、
本当にありがとうございましたm(__)m
「親切な接待」
というよりも、
「お客さんの喜ぶのがうれしくて仕方ない」
「お客さんのために何かしてあげたくて仕方がない」
そういう対応をしてくださいました。
これは、私の感想ですが。。。
次の日の伊豆めぐりでも、
地元の方に何度か同じような対応をしていただきました。
柿田川湧水で、水汲み場を聞いたら、
先にたって案内しそうに場所を説明してくださったおじさん。
伊那下神社ですれ違っただけなのに、
「町を案内しようか?」
と申し出てくださったおじさん。
なんだかわかりませんが、伊豆はステキな場所ですね。
さて、登頂成功組も15時ごろ旅館着。
順番に入浴し、仮眠をとりました。
19時には注文していた料理が届いたので、
ぷとsola☆に酒の買出しを頼み、
膝を傷めて歩くのが辛い私は、留守番。
昨日一晩寝てないわけで、んぼ〜〜〜っとしていると・・・。
「トントン」
障子の向こうにいたのは、りえちんでした。
ひと寝入りして、町の観光に行ってきたそうな。
やっぱり元気だ・・・。
酒が揃ったら宴会です。
一晩徹夜で山を上下し、仮眠時間は1〜2時間ほどしかなかったのに、
みんな、
「ふつ〜」
です。
20時前には江良さんも加わって、賑やかな宴席となりました。
まずは、みんなの登山の様子を報告しあいます。
さすが山なれしているあかがねさんは、無事山頂で御来光を仰げたとか。
りえちんと彼氏(9月に入籍だけど)は、9合目前後でご来光を見、
その後登頂に成功。
私達の経過については、
前もってのネタ帳通り、
カッパネタで語られることに(笑)
「いや〜、8.5合目で、この子(sola☆)見たら、
カッパに化けとってさぁ〜」
・・・皆納得しています。
誰もツッコみません。
いや、当然、当の本人であるsola☆は、
「なんでやねん」
とは言いますが、それは単なる「合いの手」
ネタは続行です。
「何を聞いても、『カッパ〜』『カパパ〜』しか答えへんしさぁ」
・・・皆うなずいています。
誰も、
「それ、本当ですか?」
など無粋なことは聞きません。
「うわごとみたいに『相撲するカッパ〜』とか言うてるしさぁ」
・・・みな、本気で心配したような表情で聞いてくれます。
「でもふと見たら、頭の皿が割れそうになってたから下山することにしてん」
大きくうなずく一堂。
旅館の人が見ていたら、
「どういう集まりやねん」
と思ったことでしょう(笑)
「でもね」
そこに口を挟んだのは、りえちんです。
「8.5合目で帰って正解ですよ〜。
私も、9合目でカッパになりましたもん」
どうやら、7〜8合目よりは、8〜8.5合目までが。
8.5合目〜9合目まではもっと。
きつかったということみたいです。
仕事に行くまでにプールでひと泳ぎし、
夜中まで残業してもケロンパとしているりえちんがそういうのですから、
本当に、かなりきついんでしょう。
それにしても、ちょっとの間に、
「カッパになる」
が、共用の表現となっています。
すごいノリだぞ!
ここから流行語大賞誕生か?!(ないない・・・)
登山には参加していない江良さんですが、
この人は相槌のタイミングが絶妙です。
「神社フリーク界の彦麿」
と呼ばれるのもダテではありません。
神社の話し、登山の話し、気付いたら、時計は24時を表示しておりました。
徹夜で登山。
1〜2時間の仮眠で、
よくもまぁ、誰も脱落せんかったもんで・・・(笑)
次の日のチェックアウト時間はバラバラなので、
ここで解散となりました。
皆さん、お疲れ様でした。
また、今まで、このサイトのオフに参加してくださった皆様にも、
あわせてお礼を申します。
ありがとうございましたm(__)m