物語の分布 :難波 登場人物名(物語名):娘=阿加流比売 王子=天日矛 モデルとなった人物等: 同じテーマの世界神話: 物語の骨子:新羅の国にある「阿具沼」で昼寝をしていた女に日光が虹色に差し込 んだ。 すると、その女は妊娠し、赤い玉を産み落とした。 その玉は巡り巡って、国王の息子の手に渡った。 王子がその玉を床の辺に置くと、玉は美しい娘となったので、王子は 娘と結婚した。 その後、王子に罵られた姫は、一人小船で難波へとやってきた。 王子はその後を追いかけたが、難波へは辿り着くことができなかった。 蛇 足:言ってみれば、「処女懐妊」ですね。 個人的に、勝手に、この阿加流比売が乗ってきた小船は、「うつろ船」 なんじゃないか、と夢想していますが、これはまた別のお話。 天日矛は、「国土開発の祖」と言われて、崇拝される神様でもあるの ですが、その神が渡来した理由が、「逃げた女房を追いかけて」だっ たというのは、大笑い・・・もとい、意味深ですね。 参考文献等:角川文庫「古事記」 情報提供者: