蛇婿4




  物語の分布     :全国

  登場人物名(物語名):蛇の正体=大物主
             娘=活玉依媛
            (古事記「崇神記」)

             蛇の正体=大物主
             娘=倭迹迹日百襲姫
            (日本書紀「崇神紀」)

             

  モデルとなった人物等:

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  物語の骨子:美しい娘の所に、毎晩、美しい男性が訪れる。

        娘は妊娠するが、婿の正体がわからないので、娘の母は、婿の着物の裾に
        糸をつけた針を刺すように指示する。

        翌朝その針を辿っていくと、婿は蛇であった。

        *******
        この蛇が「善なるもの」か、「悪なるもの」か、で、結末は違います。
        
        パターン1=蛇が善である場合
        生まれた子供は、重要な役割を持つ子供である。

        パターン2=蛇が悪である場合
        蛇は針の毒で瀕死だが、
       「娘の体には自分の子供が宿っている。
        この子供は桃の節句の桃酒・端午の節句の菖蒲酒・重陽の節句の菊酒さえ
        娘が飲まなければ、決して死ぬことはない」
        という。

        これを聞いた娘と母は、節句のお酒をすべて飲み、子供を殺してしまう。

  蛇   足:この物語はあちこちで見かけるのですが、節句の酒を飲ませて子供を下ろ
        しちゃう話の方の原典がどこにあるのか、まだわかりません(^^ゞ

        しかし・・・ですね。

        気になりませんか?

        いわゆる「節句」。
        3月3日の桃の酒。
        5月5日の菖蒲の酒。
        9月9日の菊の酒を飲まなくちゃいけないわけです。

        ・・・なんか忘れてませんか?

        そう、7月7日、星の節句の時は何もしなくていいのか?って話です。
        私は、密かに星と蛇は関係があると睨んでるんですけど・・・。

        もしかしたら、7月7日に何かをしてしまったら、娘の意思に関係なく、
        蛇の子供は生まれてくる、なんて裏話はなかったんでしょうかね?

  参考文献等:講談社+α文庫「決定版日本の民話事典」
  情報提供者:       



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