祭 神:速秋津彦命 速秋津姫命 説 明:境内案内板を引用します。 「当社は延喜式内明神大社。往古紀伊港を開拓した紀伊忌部氏に より創建せられた。 主神天太玉命(向かって左側本殿)及び祓戸の神速秋津彦命、 速秋津姫命(向かって右側本殿)を祀る」 住 所:和歌山市鳴神1089 電話番号:073−473−0533 ひとこと:境内には、式内社である香都知神社と堅真音神社が鎮座。 御祭神は加具土命ですね。 熊野には、体の弱かった加具土を心配した伊邪那美が、笹餅を 作って食べさせたなんて伝説があるので、もしかしたらその関 係かと思ったのですが、傍証は見つけられませんでした。 加具土と伊邪那美の話になっていますが、もともとは母子神話 だったのでしょうね。 速秋津彦命と速秋津姫命は、共に、イザナギ・イザナミの子供 であり、夫婦です。 神様の間では、兄妹同士の結婚って結構あるみたいです。 としたら、「木梨軽王子と衣通姫」の立場はどうなるんでしょ うねぇ? それはともかくとして、兄は河の神様、妹は海の神様で、この 神社は、水の神様を祀った神社なのだそうです。 「鳴神」というと、イメージ的には、「雷」じゃないですか? 雷が鳴るとき、雨が降るからかなぁ・・・、とか考えたのです が、そこまで深読み(?)することはないようです。 川の瀬の「鳴る」音から来たとか・・・。 その他にも、この神社の前の川の流れを、「鳴武流」と呼ぶか らだとか。 古代朝鮮語で、川を「ナル」と呼んだからだとか、偉い先生方 が、いろいろと推測してくださってます。 ただ、この祭神は、18世紀以降に定められたのだそうで、そ の以前の祭神は、この地方の豪族、忌部氏の氏神様ではないか と考えられているようです。