祭 神:速須佐男之尊 八重事代主之尊 武甕槌雄之尊 説 明:速須佐男之尊(はやすさのおのみこと)・八重事代主之尊(や えことしろぬしのみこと)は、出雲の王様ですね。そして、武 甕槌雄之尊(たけみかずちおのみこと)は、出雲の国譲りの交 渉に行った神様。徳川慶喜・近藤勇・ペリーが祀られていると 行った風ですね。うん。鷹揚で懐が深いです。 さて、この神社の創建年代については、記録には残っていない そうですが、里老の口碑によれば、もと天見丘にあった神社を 白布を敷いて、当所にお迎えし、村名を向井と称した。その後、 氏子の各村に毒虫が入ることがなかった。との霊験が伝えられ ているのだそうです。 宮司がおっしゃるには、「この神社の扉はいつも開いています」 とのこと。何者をも受け入れてくださる大きな神様なのでしょ う。 住 所:大阪府松原市北新町2丁目4−11 電話番号:0723−34−7634 ひとこと:この神社の宮司は、ご自分も芸術家(彫刻)ということで、お みくじも、少し変わっています。 イチハラヒロコさんという芸術家をご存知ですか?作品を目に したことがある方はたくさんいらっしゃると思います。 白いキャンバスに、大きなフォントと印象的な言葉、そして、 印象的な改行が持ち味の芸術家です。 「おみくじの吉凶だけでなく、内容について思いを馳せて欲しい」 と、「言葉の芸術家」イチハラさんの恋みくじなるものが、こ の神社にはあるのです。 おみくじは、100円。早速、ひいてみました。 それが、これ。 なるほど。おみくじのメッセージは受けとめ方がいろいろある でしょう。ん〜〜、どういう意味だろ? さてさて、「主人の分も、代わりにひいていいですか?」とお聞 きしました。神社の受け付けの方は、宮司の娘さんらしい、清ら かな雰囲気の乙女(彼女も神主さんだったと、夏越の祓えの時に 判明しました)だったのですが、にっこり微笑んで、「どうぞ」 と差し出してくださいました。でた番号は、三十一番。 おみくじを差し出す女性の手がつと止まったんです。 なんだろ?と除き込んだら、内容が、これ。 わはははははは!!うん。確かに、私のお守してたら寿命縮むか もしらんもんなぁ。と、手を差し出したら、「お気になさらない でくださいね」と気遣わしげな表情で、「宮司に説明してもらっ た方がよいですよね?」と、宮司さんを呼んでくださいました。 ラッキー!! 宮司は、やわらかな雰囲気の中に骨太さを感じる方でしたが、お みくじを見るなり「にやり」。 私も、思わず「にやり」。 いや、ちょっと待って、私がにやりとするのは、いいんだけど、 宮司さん、どういう意味の「にやり」????? その後、一時間以上もお話しを聞かせていただきました。 ご自分もホームページを作成していらっしゃるので、パソコンの お話し。神職さんの「宗教的行動」のお話し。 参拝者に挨拶をする、そのことが、既に「宗教的行動」なのだそ うです。 すっかり、話し込んでしまったあとお暇しようとする私に、宮司 さんは、背後から、「おみくじの言葉は、あまり気にしなさんな」 と、「にやり」 どんなに悪い内容だとしても、その言葉の奥に何が秘められてい いるかは、わからない。また、反対に、どんな良い内容でも。 それを、「祓う」のも宮司の務めなのだとおっしゃいました。 そして、また、力強く、「にやり」。 私も、つられて「にやり」。 というわけで、おみくじ見るたびに、にやりにやりしてしまう私 でした。電車の中でもにやりにやりしてしまう。どうにかして!! ********************** 6月30日午後8時より、夏越の祓い・万灯篭神事が催されまし た。 旦那と一緒に参拝し、旦那がおみくじを引き直したら、 「問題なのは、むしろ大人。」でした。子供っぽい私は、問題ない と、そういうことでしょう。なるほど、なるほど。