祭 神:中津島姫命(市杵島姫命) 説 明:素箋鳴尊が、高天原へ帰ってきて、天照大神と、誓約(うけい) をした時に化生した女神です。 安河原で、天照大神が、素箋鳴尊の十拳(とつか)の剣を三段に 折って、天真名井の聖水を降り注ぎ、噛んで吐き捨てたところ、 その息から、多紀理比売命・市杵島比売命・多岐津比売命が化生 したといわれています。 このうち、なぜか、市杵島姫の命は、後々、弁財天と同一視され ます。市杵島の意味は、「島に斎く」で、川の女神である弁財天 とは、あまり関わりがないようにも思うのですが・・・。 多紀理比売命・多岐津比売命共に、安河の流れの速いことを表し た神名だと言うことですから、「島」があるような、やわらかな 流れを連想する、市杵島姫命が選ばれたんでしょうか。 住 所:和歌山市中之島677番地 電話番号:073−422−1465 ひとこと:この神様は、宇治の橋姫とも同一視されてるみたいです。 なぜ、三姉妹の中で、この女神だけ、これほどいろんな形で語ら れるのでしょう。 やはり、斎宮からの連想でしょうか。 斎宮の起こりは、垂仁天皇の皇女・倭姫が、天皇より、天照大神 を「託」され、各地を遍歴し、ついに伊勢に辿り着き、斎宮とな ったことからだと言われています。 斎宮は、結婚するとその資格を喪いますね。清らかでなくては、 人間的であってはならないのでしょう。 そんなことから、市杵島姫の人気が高まったのかも知れませんね。 しかし、乙女でなくてはならない斎宮をイメージする市杵島姫が、 恋愛の守護神としても語られるのは、どういうわけか。 清らかで、美しい、乙女っていうイメージが男心をくすぐるから? ん〜〜〜。 百戦錬磨(?)っぽい、天宇受女命(うずめのみこと)は、芸術 の守護神なんですよね。 ん〜〜〜、ん〜〜〜、あなたなら、男の人とまともにお話するこ とも禁じられている、温室育ち、深窓の令嬢と、男友達一杯の、 元気な女の子のどちらに恋愛相談しますか?