祭 神:玉藻前(殺生石) 説 明:化生寺にあった殺生石の由来碑を引用します。 「九千年を永らえた白面金毛九尾の古狐が唐より帰朝する吉備真備の船でわ が国に密航する。 約四百年間身を隠したのち鳥羽法皇の寵妃、『玉藻の前』となり、ご寵愛 を一身に集めた。その頃、時の帝・近衛天皇は重い病に伏され、ご生母美 福門院は天文博士安部康成に大祈祷を命ぜられると正体を現した。妖狐は 那須野原へと飛び去った。三浦介義純上総介広帯両将の大巻狩で射止めら られると石と化し、毒気を吐いて近ずく者を斃した。 主上は玄翁和尚を差し向け、法力をもって調伏すると、石は三つに割れ、 越後・豊後・美作の三高田に落下した。美作の高田は現在の勝山である。 元翁禅師は当地に化生寺を開山した。」 住 所:岡山県真庭市勝山748 電話番号: ひとこと:ここを訪れたのは、単に、 「有名な伝説だしな」 ぐらいの軽い気持ちだったのですが、殺生石に手を合わせているとき、 「あれ?美久留御魂神社のご神体って、なんだっけ?」 って思い出したんですよ。 人間の記憶って不思議ですよね。 美具久留御魂神社のご神体は、「玉藻鎮石」と言います。 出雲の神宝を朝廷が奪ったとき、神託により発見された石で、どうやら石 ではなく鏡のようです。 その石が、天皇をかどわかした妖怪と同じ名なのは、偶然でしょうか? しかもここ美作は、出雲たたらの技術者たちが通った場所っぽいですし。 何かがつながっている気がしてなりません。