祭 神:五十猛命(大屋毘古神) 大屋津比売命 都麻津比売命 説 明:三神とも、父親・素盞鳴尊と共に、植樹の技術を広めたと言わ れているそうです。 和歌山=紀伊(木)の国は、植樹の技術を持った素盞鳴尊と、 この三神が、最後に落ちついた場所だからなんだそうです。 和歌山に根の国(黄泉の国・地獄)と、常世の国への入り口、 熊野があります。 植樹の技術が広がった木の国は、鬱蒼と茂った木で昼間でも、 暗かったのでしょうか。それは、根の国への入り口に相応しか ったのかも知れません。 また、たくさんの木が排出する酸素の濃度の高い空気は、爽や かで、常世の国への入り口に相応しかったのでしょう。 この神社も、柔らかい空気の中に厳かに鎮座する存在感のある 神社でした。 住 所:和歌山市伊太祁曽558 電話番号:073−478−0006 ひとこと:渋滞を避けて、朝早くに着いたため、当然ながら、社務所は締 まっていました。でも、この神社の雰囲気がとても好みだった ため、宮司さん宅まで押しかけて、栞をいただきました。あり がとうございました。 しかも、この宮司さんのお話しはとっても面白かったんです。 木の国がなぜ、紀伊の国になったかを教えてくださったのも、 この宮司さんです。 流石に歴史の古い神社の宮司さんです。祭神についても、全国 を飛びまわって研究しておられるのだそうです。 スサノオのミコトが、朝鮮半島からやってきた、植樹の技術の ある民族なら、朝鮮半島から、この和歌山までやってきた軌跡 があるはずだ・・・。と調べて周ったのだそうです。 すると、対馬・佐渡島・隠岐島・意岐島にも同じ祭神の神社が あったんだそうです。 思わず、「ということは?」って聞いてしまいました。だって、 この4島って離れてますもんね。朝鮮から放射状に文化が広が っていることになります。 そしたら、あっさり、 「あぁあ。スサノオも、イタケルも他の女神も、一人じゃなかっ たんですやろなぁ。」って。 潔い!男らしい!!! 自分の神社がお祀りしている神様が、「神」じゃなく、民族の 呼称であるっておっしゃった宮司さんって始めてです。 この祭神、五十猛命・大屋津比売命・都麻津比売命は、主に、 植樹の功績について記述されているようですが、日本の文化を 担った重要な神様であると言えると思います。