似我蜂(じがばち)

jigabachi




  伝   説:古名は「すがる」。
        このハチのような腰の細い女性を「スガル」と呼ぶのはそのためなんで
        す。
        
        ジガバチは自分の数倍もある青虫を、麻痺させた状態で巣に運び、卵を
        産み付け、蓋をして飛び去ります。
        そして日が経てばそこから新たなジガバチが生まれてくるわけですが、
        昔の人はそれが、青虫の変化した姿だと思ったようです。
        
        そのため、ジガバチは青虫を巣に運び、
       「ジガジガ」
        と呪文を唱えてそれを自分の子どもに変えるのだという伝説が生まれた
        のです。
        
        ジガバチの「ジガジガ」という悲し気な羽根の音が、彼の願いをさらに
        切なるものと思わせたのでしょうね。
                    
  蛇   足:6月半ばの若草山にて発見。
        
        私たちがへばりついて写真を撮っていると、いろいろな人が集まってき
        ます。
        
       「もしかして、この青虫に卵を産み付けるんですか?」
        と聞いてくるお姉ちゃんあり、
       「ほらほら、見てみ!蟻が青虫運んでるで!!」
        と子どもに嘘を教えるおばちゃんあり(笑)
        
  参考文献等:
  情報提供者:       



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