修験を行くシリーズ
葛城二十八宿 和泉葛城山
役行者という偉人がおられます。
伝説では、空を飛んだり、鬼を使役したり。
まぁ、所謂一つのスーパーマンですね。
そんな人物が、般若経の二十八巻を塚に納めた・・・という伝説があります。
それが、葛城二十八宿。
そんな経塚を周ってみようじゃないか。
そんな企画を、修験者・毅岳さんが立ててくださいました。
15日の午後はどしゃ降り。
17日の朝もじゃじゃ降り。
そんな犬も猫も鳴いているような雨の日に挟まれた、2005年1月16日。
毅岳さんを先達と仰ぐ私達は、和泉葛城山頂上にある経塚に参拝してきたのでした。
当初、メンバーは8名。
修験者さんや、構造線博士などバラエティに富んでいたのですが、
風邪が大流行の折、しかも、天気予報は雨マークが舞い踊る。
風邪で欠席が3名。
どうしても今、風邪ひけない・・・が1名。
最終的に、毅岳さん・新人さん・のりちゃんとぷ(夫)の4名となりました。
スケジュールは、
10:20 水間駅集合
11:10 蕎原着、登山開始
13:30 山頂着(昼食)
14:30 下山開始
16:30 蕎原口着
時間があれば「ほの字の里」温泉入浴
17:30 水間駅着
18:30 宴会
20:55 解散
というシンプルなものとなりました。
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さて、待ち合わせは水間駅。
趣のある駅舎の左側を見てください。
何か白い貼り紙がありますね?
ズームインしていくと・・・。
ん?山伏修行のため??
そう。
「マスター」とは、毅岳さんの又の顔。
実は、毅岳さんは、
柔道家でありながら料理上手。
気が優しくて力持ち。
しかも、マスターとして
「橋口うどん 水間店」を切り盛りする甲斐性持ち。
まさに、お婿さんにしたいタイプナンバーワン!
・・・の黄レンジャーなのでした(笑)
お店のメニューを見せてもらいましたが、
うどんや丼はもちろん、出し巻卵やら、揚げ出し豆腐などの一品も盛りだくさん。
しかも、
「他にも出来ますので、問い合わせてください」
の文字。
やるなぁ!!
さて、時間より10分ほど早くメンバーがそろいました。
登山口へ向けて出発です。
この日初めてお会いした、「新人」さんは、
名前の通り、去年得度を受けたばかりの、「新人行者さん」なのですが、
ほっそりした体や、優しげな面立ち。
見た感じは一番山登りには向いてなさそうに見えます。
でもね〜、経験的に、こういう人ほど、汗一つかかずに登るんですよね(~_~)
途中、毅岳さんが、二十八基の経塚について説明してくださいます。
塚は南大阪から奈良・和歌山に分布し、
難攻不落な塚もあれば、驚くほど民家近くにある塚もあるんだそうです。
そして、この日登ろうとしている、和泉葛城にあるのは、第九経塚。
「妙法蓮華経 授学無学人記品」と呼ばれる塚なのです。
毅岳さん曰く、登頂コースは2つあるとのこと。
「なだらかなコースと、急峻なコース、どっちがいいですか?」
身長の低い人間にとって、急なコースを行くのは結構辛いんですよね。
何しろ、身長が低けりゃ、脚も短い。
斜面ならいいけど、階段だった場合、一段を登る時、
支点と作用点がほぼ水平
・・・いや下手したら、支点が作用点より低い位置になるわけで、
そうすると・・・かける力が無駄にかかることになるわけです。
きつい!!
が・・・。
真っ先に口火を切ったのは、新人さん。
「ガンガン行きましょう!!」
ほらね(~_~)
こういうほっそりした人ほど、タフなんです。