犬を殺す

人間は犬・馬・牛・鷹などと信頼関係を結ぶことに成功し、
それらの動物を使役してきました。
その動物が人間を「主人」とみなし、忠義を尽くすのに対して、
人間は鈍感にもそれに気づかず殺してしまうという話が、あちらこちらに見られます。

犬ではなく鷹ですが、
世界の童話の中では、子供の頃に、アレキサンダー大王の話を、読んだことがあります。

アレキサンダー大王が狩の途中、喉が渇いたので、
岩から滴り落ちてくる水をコップに溜めようとしていました。
水はぽとりぽとりとしか落ちてこないので、
コップ一杯に溜まるのにとても時間がかかります。
やっと一杯になったので、飲もうとすると、
可愛がっていた鷹が、コップを強く蹴ったため、水は零れてしまいます。
仕方なく、またいちから水を溜め始めたのですが、
また水が一杯になりそうになると、鷹が蹴ります。
大王は腹をたてて、鷹を殺し、
水が滴り落ちてくるなら、源があるだろう・・・と探してみると。
その源の水溜りでは、毒蛇が毒を吐いていたのでした。
こんな話です。

さぁ、日本の伝説を見てみましょう。




犬と大蛇



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